2021.06.11コラム
賃金改善終了から2カ月、例年であれば概ね7月に実績報告の時期が到来します。
令和2年度からは様式が一新され、かつては指定権者によって異なっていた様式が基本的な形式と考え方が全国で統一されました。
但し、提出方法などは各指定権者のホームページ等でそれぞれ確認する必要があります。
今回は様式作成の前半、様式3-2までの作成についてです。
実績報告書のエクセルデータは自動転記で様式内に入力されるようになっています。
入力が必要な箇所はセルに色付けがされ、自動転記の箇所と区別されています。
入力の順番が変わってしまうと、必要箇所にうまく転記されなくなってしまうので
「ワークシート入力の流れ」に沿って入力してください。
「基本情報入力シート」へ入力した事業所の情報は「様式3-2」へ転記されます。
表示されている事業所名に沿って緑のセルに処遇改善加算、水色のセルに特定処遇改善加算の数字を入力していきます。
この際に計算すべき期間は「賃金改善期間」の金額です。
計画書で使用した前年の1月~12月の賃金総額の集計とは異なるので注意が必要です。
次に項目ごとに入力する内容を見ていきます。
介護職員処遇改善加算 | ||||
① 算定する介護職員処遇改善加算の区分 |
② 本年度の加算の総額[円] |
グループ別内訳 |
⑤ 本年度の賃金の総額[円] |
|
③ 経験・技能のある介護職員(A) |
④ 他の介護職員(B) |
※『令和2年度実績報告書 様式3-2』より一部を抜粋
①事業所で取得している加算区分、期中に変更していなければ計画書と同じ
②毎月の国保連からのお知らせ合計+実費負担額の合計とその内訳
③特定加算で振り分けたグループごとに支払った加算の総額※
※処遇改善加算のみ取得の場合はグループの設定がないため記載の必要がありません。
④事業所の介護職員に払った賃金の総額
介護職員等特定処遇改善加算 | |||||||
① 算定する介護職員等特定処遇改善加算の区分 |
② 本年度の加算の総額[円] |
③
グループ別内訳 |
④
本年度の賃金の総額[円] |
||||
経験・技能のある介護職員[A] | 他の介護職員[B] | その他の職種[C] | 経験・技能のある介護職員(A) | 他の介護職員(B) | その他の職種(C) |
⑤ 本年度の常勤換算職員数[人] |
⑥ 経験・技能のある介護職員のうち月平均8万円以上又は年額440万円以上[人] |
||
経験・技能のある介護職員(A) | 他の介護職員(B) | その他の職種(C) |
※『令和2年度実績報告書 様式3-2』より一部抜粋
①取得している加算区分、期中に変更していなければ計画書と同じ
②毎月の国保連からのお知らせ+実費負担分の事業所別12ヶ月計
③加算総額を任意の方法で按分して算出
例:特定加算の本年度の賃金総額のグループごとの割合 |
特定加算計画書(⑦平均賃金改善額Ⅴ算出時)のグループの配分割合 |
加算金支払額の割合 等 |
注!常勤換算数の割合での按分は本年度の平均賃金額算出に影響するため、避けてください。
④対象職員に支払った賃金の合計
⑤グループ別の常勤換算数の12か月分
⑥グループAの職員の内、月8万円以上もしくは年収440万円を超えた人の人数
ここであげた報告書に記載する数字を出すためには、受け取った加算額や、職員さん一人ずつの給与や賞与を確認し、
加算額をどのように支払ったか、受け取った額に対してどのくらい支払いしたのかなどを毎月管理していく必要があります。
処遇改善管理システムではそうした毎月毎月のデータの積み重ねをお手伝いし、
書類作成時に慌てて集計するなどの負担を減らすことができます。ぜひご検討ください。