2020.10.12コラム
特定処遇改善加算の賃金改善額には、配分ルールが決められています。
グループの平均賃上げ額が、「Aグループは、 Bグループの2倍以上」、「Cグループは、 Bグループの2分の1以下」(平均賃金改善額 2:1:0.5)とならなければいけません。
では、具体的に見ていきましょう。
特定加算額 | 175,350/月 |
賃金改善グループ | A・B・Cグループ |
経験技能のある介護職員 A | その他の介護職員 B | その他の職種C | ||||||||||||
事業所 | 職種 | 氏名 | 特定加算改善額a | 常勤換算 | 事業所 | 職種 | 氏名 | 特定加算改善額b | 常勤換算 | 事業所 | 職種 | 氏名 | 特定加算改善額c | 常勤換算 |
A | 介護職員 | 東京 光太郎 | 80,000 | 1 | A | 介護職員 | 大阪 五郎太 | 40,000 | 1 | A | 事務職 | 東京 七次郎 | 7,000 | 1 |
A | 介護職員 | 京都 花子 | 20,000 | 0.5 | A | 介護職員 | 愛知 慎太郎 | 10,000 | 1 | B | 事務職 | 岡山 桃太郎 | 5,000 | 0.5 |
B | 介護職員 | 博多 五郎 | 15,000 | 0.5 | B | 介護職員 | さぬき 次郎 | 1 | ||||||
B | 介護職員 | 愛媛 みかん | 0.5 | |||||||||||
B | 介護職員 | 高知 かつお | 0.3 | |||||||||||
B | 介護職員 | 徳島 おどり | 0.2 |
経験技能のある介護職員 A | ||
合計a | 常勤換算計 | 平均イ |
115,000 | 2.0 | 57,500 |
その他の介護職員 B | ||
合計b | 常勤換算計 | 平均ロ |
50,000 | 4.0 | 12,500 |
A平均(イ)の2分の1=28,750 | ||
判定=〇 |
Aグループの平均賃金改善額(イ)の2分の1は、28,750円です。
Bグループの平均賃金改善額(ロ)は、12,500円となっているので要件クリアです。
その他の職種C | OR | その他の職種C | ||||
合計c | 常勤換算計 | 平均 | 合計c | 実人数計 | 平均 | |
12,000 | 1.5 | 8,000 | 12,000 | 2.0 | 6,000 | |
B平均ロの2分の1=6,250 | B平均ロの2分の1=6,250 | |||||
判定=×(超過) | 判定=〇 |
Bグループの平均賃金改善額(ロ)の2分の1は、12,500円です。
Cグループの平均賃金改善額は、8,000円(常勤換算)となっているので要件クリアにはなっていませんが、実人数の計算で6,000円となっているので要件クリアです。
※Cグループについては、常勤換算方法のほか実人数での算出可能です
このように、グループごとの配分ルールを満たす必要があり、とても煩雑な計算をしなければいけません。
システムを使えば、らくらく計算してくれます。ぜひ、一度、無料デモサイトをご利用ください。